
院長 白根 誠
耳鼻咽喉科では、人の五感と呼ばれる感覚のうち、聞こえ(聴覚)、臭い(嗅覚)味わい(味覚)の三つの大切な感覚に関連した病気を扱います。さらに耳の働きには、聞こえとは別に平衡覚と呼ばれる身体のバランスを保つための大切な感覚もあり、ここが障害される事によって生ずるめまいも耳鼻咽喉科の病気です。また、鼻やのど(咽喉)には、息をしたり(呼吸)、食べ物を飲み込んだり(嚥下)、話をする(会話)ための大切な役割があります。このように耳鼻咽喉科が担当する領域には、生命を維持する機能や、私たちが日常生活を快適に送る上で欠くことのできない大切な感覚器官や臓器が多数含まれ、そこに生ずる病気や症状は大変バラエティーに富んでいます。
前任地の国立病院呉医療センター・中国がんセンターでは、長年にわたり最新のがん診療を目指して頭頸部がんの治療に専心して参りました。ここで、舌がん、喉頭がん、咽頭がんなど多くの頭頸部がんの発病に喫煙が深く関与していることを目の当たりにし、禁煙治療にも早くから力を入れて取り組んできました。このため開院当初から禁煙外来を開設するとともに、来院される患者さんへの禁煙指導を積極的におこなっております。健康で快適な生活を取り戻すためにも、禁煙で悩んでおられる方は是非当院にご相談下さい。
私は大学病院を皮切りに、JR広島鉄道病院、国立病院呉医療センター・中国がんセンターなどで27年間耳鼻咽喉科領域の感覚器疾患、腫瘍疾患など多岐に渡る研究や診療に従事してまいりました。この経験を生かして、地域の皆様が健康で快適な生活を送られる上でのお役に立てるよう、日々頑張って行きたいと思っております。