禁煙治療について

白根医師

禁煙治療を始めてみませんか。

喫煙習慣の本質はニコチン依存症であるため、本人の意志の力だけで禁煙を長期間続けるのは非常に困難といえます。

現在、日本では、これまでのニコチネルパッチ(ニコチン置換療法)に加え、平成20年6月より内服薬である チャンピックス錠(経口剤)が保険適用となりました。

■当院院長は、日本禁煙学会認定、禁煙専門指導医の資格を有しており、より専門的できめ細かい禁煙指導に努めております。

<日本禁煙学会ホームページ http://www.nosmoke55.jp/

ニコチン依存症の形成過程

白根医師

禁煙成功の秘訣、それは、離脱症状をどう乗り越えるかです。

タバコが吸いたい、イライラする、落ち着かない、頭痛がする、体がだるいなどの禁断症状。

これらはニコチンづけになっている体から、ニコチンが抜け出ていくためにみられるもの。

一般的には、禁煙開始後2~3週間つづきます。

しかし、この時期を上手く乗り越えれば禁煙は成功します。

※図-1

禁煙のメリット

 

<自分が気持ちいい>

  • 朝目覚めがさわやか
  • せき・たんが減る(止まる)
  • 口の中がさっぱりする
  • 味覚・嗅覚がもどる
  • 食べ物がおいしい
  • 人に不快感を与えないので安心
  •  

    <まわりの人が喜ぶ>

  • カーテンや衣服、車などに臭いがつかない
  • 火事の心配がない
  • 副流煙の被害がない
  • 家族
     

    <病気のリスクが下がる>

  • 肺がんをはじめ様々な病気で死亡する確率が下がる。
  • 喫煙者は次のようなリスクがあります。

    リスク

    非喫煙者を1とした場合の喫煙者のリスク

    リスク
     

    <お金が貯まる>

    1日約1箱で、1年タバコを吸うと約20万円。10年で約200万円。30年で約600万円という膨大な金額になります。老後の貯蓄にしましょう。

    白根医師

    保険診療の禁煙治療

    チャンピックスやニコチネルパッチは、健康保険での診療に、一定の要件を満たすことが必要となります。

    依存性や喫煙本数の基準に該当していれば保険診療が受けられます。

    その算定条件など、 まずは当院にご相談ください。

    チャンピックスとニコチネルパッチの違い

    チャンピックスはニコチンを含まない薬を飲んで禁煙する新しい方法です。

    ニコチネルパッチは皮膚に貼ってニコチンを摂取し(ニコチン置換法)、その量を徐々に減らす方法です。

    チャンピックスを用いた治療

    <チャンピックスとは>

    日本初の経口剤です。

    ニコチンの代わりに、脳にあるニコチン受容体という部分に結合して快感を生じさせる物質(ドパミン)を少量放出させるため、禁煙時にあらわれるイライラなどのニコチン切れ症状を軽くします。

    また、禁煙時に一服してしまった時、ニコチンがこの受容体に結合するのを邪魔して、タバコの美味しさを感じにくくします。

    チャンピックスは、これらの働きにより禁煙をしやすくする薬です。

    <チャンピックス作用のメカニズム>

    チャンピックスの作用メカニズム

    ※図-2

    <チャンピックスの治療効果>

    65.4%の喫煙者が禁煙に成功しました。

    チャンピックス効果

    ※図-3

    注)図-1 図-2 図-3はファイザー㈱HPから引用

    <治療の流れ>

    禁煙治療のスケジュールは12週間が基本です。

    チャンピックスの作用メカニズム

    ニコチネルパッチを用いた治療

    <ニコチネルパッチとは>

    禁煙後にあらわれる離脱状態に対してS、ニコチンを喫煙以外の方法で体内に補給し、その症状を軽減し、禁煙を成功に導く方法です。

    下図のニコチネルパッチを皮膚に貼って、ニコチンをタバコ以外から摂取するニコチン置換法です。

    チャンピックス効果

    ※図-4

    <ニコチネルパッチの治療効果>

    55.1%の喫煙者が禁煙に成功しました。

    ニコチネルパッチの効果

    喫煙者78例(平均41.3歳、1日平均21.9本、平均喫煙率21.2年)

    ニコチネルパッチTTS20を6週間+ニコチネルパッチTTS10を2週間貼付での評価。

    完全禁煙とは・・・試験開始から終了まで禁煙が出来た。

    禁煙とは・・・・・・・試験終了までに出来た。

    ※図-5

    注)図-4 図-5は ノバルティス ファーマ㈱HPより引用

    禁煙成功者の声

    卒煙!!おめでとうございます。

    実際に当院で禁煙治療を終了された方に感想をいただきました。

    ◆2010.08.30禁煙治療終了の40代男性◆

    Q1 禁煙はいかがでしたか?

    思ったより楽だった。

    周囲の人が禁煙していたので、自分も禁煙できて嬉しかった。

    Q2 禁煙を始めてどのような変化がありましたか?

    痰が減った。

    ◆2010.09.06禁煙治療終了の40代女性◆

    Q1 禁煙はいかがでしたか?

    吸いたいのは我慢できたけど、吸いたい時は水を飲んだりして堪えれた。

    禁煙の内服薬で少し吐き気がしたのが辛かった。

    他の人のタバコの臭いやいろいろな臭いに敏感になった。

    Q2 禁煙を始めてどのような変化がありましたか?

    咳が出なくなった。

    肌がきれいになったような気がした。

    にきびが出なくなった。

    Q3 禁煙にチャレンジするなかで工夫したことや努力したことがあれば教えてください?

    手持無沙汰になるので、趣味の裁縫をしたりするようにした。

    ◆白根耳鼻科院長・スタッフ一同より◆

    最後の診察(禁煙証書授与)の時、達成感と安堵からか、みなさん清々しい表情をされていました。診察室を出る時「うれしい!」とおっしゃっていただきました。 私たちスタッフも、卒煙されていく姿を拝見すると嬉しいです。このまま禁煙を継続してください。応援しています。

    よくある質問

    ★Q1 禁煙はいかがでしたか?

    なかなかタバコをやめられません。本当にやめられるのですか?

    A 1回で禁煙に成功する人は1割程度と言われています。

    禁煙に成功した人の7割は、禁煙を過去に3~5回は試みたことがあるとも言います。

    再喫煙しても、あきらめず、自己嫌悪いに陥らず、再チャレンジすることが大切です。

    ★Q2 ニコチンにはそんなに依存性があるのですか?

    A タバコに含まれるニコチンの依存性は科学的に証明されています。

    ニコチン依存症は世界的にも疾患として扱われており、国際疾病分類によれば、アヘン・大麻・覚せい剤と同じ範疇に入っています。

    ★Q3 ニコチネルパッチを貼っていてタバコを吸ってしまった。

    A ニコチン過量の症状と推測される、吐き気、めまい、腹痛などの症状が現れたら直ちにニコチネルパッチを中止し医師にご相談ください。

    ★Q4 チャンピックスはどんな副作用がある?

    A 主な症状は、吐き気、頭痛、便秘などです。

    また、気分が落ち込む、あせりを感じる、不安を感じるなどの症状があることもあります。

    このような症状が出たらすぐ医師の診察を受けてください。

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